Vinaioli(造り手たち)

Cascina Fornace カッシーナ フォルナーチェ  Piemonte  DOCG Roero

 

カナーレの町の西、モンテ ステーファノ ロエロ。初リリースが2011というまだ若いワイナリー。当主のエンリコとは、自然環境が残るこの町を愛し、ほぼ独学で自然農法を学ぶ。父の持つ1haと、周囲に点在する区画の狭い畑。近代の農業では非効率なこうした畑は、恵まれた地質、高樹齢であるにもかかわらず、放棄される現実。エンリコはこの放棄畑を借り、弟のエマヌエーレと共に無農薬・不耕起・無肥料栽培を行う。「自然環境が残り、樹齢も古く樹のバランスも取れてた畑では、必要最低限の手入れしか必要ないんだ。しかしその少しがすべて手作業なんだけどね。」と苦笑いするエンリコ。醸造については酵母の添加、温度管理を行わず野生酵母による醗酵。果実の純粋な香りや雰囲気そのままに、圧倒的な果皮の厚みと個性を持つアルネイス。これまで飲んできたロエロ アルネイスはなんだったのだろう?と驚きを隠せない。ロエロにも感じる酒質の柔らかさと味わいの複雑さ。若くも十分すぎる可能性を持った造り手の一人。

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Ferrero フェッレーロ                               Piemonte  DOCG Barolo

 

1922年より続くフェッレーロ、彼らには歴史、伝統、それ以上に「潔さ」を感じさせる。バローロという土地の素晴らしさを、改めて再確認させられる彼らの栽培。何一つ特殊ではなく、当前の事だと言い切るブルーノ。そして重厚、かつ時間を費やした醸造。時代の変化に一切左右されない造り手の一人。もはや、僅かな造り手しか行っていない圧倒的な長期間のマセレーション(果皮浸漬)、大樽による長期熟成。ネッビオーロの本質は熟成によって見えてくる、、、、ならば時間をかければいい。あまりにシンプル、かつ潔すぎる答え。骨太な存在感と時間をかけて生み出されたしなやかな奥行き。現在でもボトル詰めしたワインは、カンティーナでの直売が大半を占める。

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San Fereolo  サン フェレオーロ                Piemonte  DOCG Dogliani


「ドルチェットにこれほど愛情と情熱を注いだ造り手は、彼女をおいて他にいるだろうか?」そう言っても決して過言ではない、ドルチェットを最大表現する造り手。

ピエモンテ、ドリアーニ北部非常に高いドリアーニらしさと、モンフォルテ顔負けの強烈な石灰質をもつサンフェレオーロの畑。70年を越える樹齢、樹ごとの個性を生かしつつも、樹上にて限界まで成熟させる彼女の栽培哲学。一切妥協のない探求心と柔軟な表現力を持つ造り手。醸造においても追及は変わらず、果皮・種子の持つ要素をすべて引き出したドルチェット。強いエキスとタンニンは、ピエモンテ伝統の大樽にて長い年月をかけて造り上げる。彼女の120%の表現ともいえるドリアーニ、サンフェレオーロにおいては、リリースまでに6~7年もの歳月を費やすという徹底ぶり。こうして生まれる圧倒的な存在感を持ったドルチェット。凄まじい果実の凝縮でありながら、驚くほどの繊細な香り。柔らかさを持ったタンニンと酸ながら、しっかりとワインを支えるに十分なバランス。これほどの質感をもったドルチェットは、他に出会ったことがありません!

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Saccoletto  サッコレット                Piemonte  Monferrato Vdt

 

モンフェッラートの個性をユニークな感性と独自の理論で表現した、存在感と飲み心地

カザーレ モンフェッラートからすぐの町サン ジョルジョ モンフェッラート。1984年よりブドウ栽培、ワイン醸造を続けるダニエーレ サッコレット。ピエモンテの流儀“という、常識や固定観念といったものに全く左右されることなく、独自の考察と価値観のもとワイン造りをしてきたという異色の存在。畑は約10ha、標高は200~250mの小高い丘陵地で、表土は石灰を豊富に含んだ砂質に覆われ、多雨に強く湿度が上がりにくい、恵まれた環境。畑は数か所に点在し、独自の個性を持つ。「自分で納得できるものだけをボトリングする」と言い切る、その「こだわりの深さ」こそ、サッコレットの真髄といっても過言ではない。

果実を限界まで樹上に残し、完熟しきったブドウのみを選別して収穫。年によっては樹上で脱水が始まるほどに熟成したバルベーラ。そしてブドウの持つ要素を最大限に引き出すため、50日を超えるマセレーション(果皮浸漬)。年によっては2カ月を超えることもある。それは、バルベーラに限ったことではなく、同様にグリニョリーノ、フレイザにおいても全く同じ考え。全てを出し切ったブドウから、ゆっくりと時間を費やしたワイン造り。バルベーラやグリニョリーノの個性を引き出すオリジナリティ溢れる造り手。

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Verdieri Corte Pagliare  ヴェルディエリ Lombardia DOP Lambrusco Mantovano

 

マントヴァ近郊の小さな町コンメッサッジョ、豊かな食文化の残るこの地で、地域伝統のワイン造りを続けている肝っ玉母ちゃんこと、ミンマ ヴィニョーリ。運営する農園全体で、農薬や化学肥料を使わない循環型農業を営む傍ら、醗酵途中でボトリングし、瓶内で醗酵を終わらせるという古典的ランブルスコを造りだす。畑では極力ブドウ樹への介入を控え、自然環境を重視した栽培。醸造においても冬の寒さとともに醗酵が止まるタイミングでノンフィルターにてボトル詰め。瓶内醗酵時にドサージュや酵母など一切添加しないスタイルを貫く。率直なる旨み、懐かしささえ感じる味わいをもったワイン。 

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Rosi Eugenio  ローズィ エウジェニオ         Trentino  IGT Vallagarina

 

ロヴェレートから北へ5kmほど、piccolo dolomiti(小さなドロミテ渓谷)と呼ばれている渓谷の間に広がるマルツェミーノのブドウ畑。反面、少し山に入れば、石灰岩、砂、険しい斜面に包まれたブドウ畑が広がっている。それぞれの環境、栽培、品種、数えきれないほどの実践と検証を繰り返してきたエウジェニオ。カベルネやメルローの持つ本質、マルツェミーノが見せる素直さ、そしてノジオーラの新しい可能性。醸造においても同じ、彼の探究心の強さには絶句してしまう。マセレーション(果皮浸漬)の意義、野生酵母による醗酵とその効果、熟成による変化。すべての意味を追求する彼のたどり着いた答えは、とてもシンプルなものだということ。これからの変容と兆しを感じる造り手。

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Egger Franz   エッゲル フランツ         Alto Adige

 

膨大な知識量と創作意欲をそのまま具現化した、オリジナリティ溢れる瓶内2次醗酵シードル。

ボルツァーノからアディジェ川沿いに南へ30㎞、エーニャ(ノイマルクト)の町。若くから植物学者として大学に勤務し、植物を主体に自然環境、菌、酵母などを、専門的に研究してきたという異色の経歴を持つフランツ エッゲル。1994年に大学を退職後、父が続けてきたリンゴ栽培農家を引き継いだことを契機に、シードルの追及へ没頭していく。フランツは、これまで自身が学んできた知識と経験をもとに、薬品類の代わりに多種の薬草からとった煎じ液を利用することで、果樹では非常に難しいとされる無農薬、無肥料栽培を実践している。自ら収穫したリンゴを用いたシードルの醸造、、、。当初は試行錯誤であったものの、追及心の高い彼。フィルターの使用をやめ、オリ引きの回数を減らし、オリによって原酒が守られる状態(シュール・リー)を維持する事で、完全にSO2の添加を行わない瓶内2次醗酵のシードルを造りだすまでに至る。オリとともに保管することで、原酒自体が守られる=酸化に対して抵抗を持つ、という考えのもと造られたシードル。シンプルにリンゴだけで造ったものはもちろん、リンゴと一緒に収穫されるカリン(mela Cotagna)を加えたものや、リンゴ果汁にサンブーカ(Sambuca=ニワトコ)の花を加えて一緒に醗酵させたものなど、、、彼の創作意欲には驚かされてしまう。

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Damijan Podversic   ダミアン ポドヴェルシッチ Furiuli Venezia Giulia  IGT


前に進み続けることが当然!と言わんばかりの揺るがない強い意志と、積み重ねてきた経験。1998年よりカンティーナを立ち上げ、リボッラジャッラをはじめとしたフリウリ特有のブドウを栽培。土地への最大限の敬意、概念に囚われない醸造、果皮の本質を見せるワイン、揺るぎない信念(頑固さ)をもつダミアン。「畑での仕事量こそがワインの根幹を成す」その言葉通り、畑仕事への追及はどの生産者よりも激しい(恐ろしい)。樹上での熟成は、収穫を11月まで遅らせることも少なくない。土地由来の強いミネラル、果実的熟度、さらにはボトリティス(貴腐菌)の恩恵をも受けた彼のワイン。貴腐化した果実を含むため、非常に厳しい選果を行ってから除梗。縦型の開放式大樽の中にて2か月以上のマセレーションを行いつつ、野生酵母にて醗酵。圧搾後、大樽にて熟成。4年以上のサイクルにてボトル詰め。土地の持つ強烈なミネラル、完熟した果実、骨太な酸、さらにはボトリティスの恩恵を受けた彼のワインは、豊かさと旨みはもちろんの事、他のいかなるワインとも異なる個性を持つ。

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Skerlj スケルリ     Friuli Venezia Giulia   IGT Venezia Giulia

 

トリエステ近郊、サレス。若き当主マテイ スケルリはCarsoカルソと呼ばれる、強烈な個性を持つ土地にて、2008年よりボトル詰めを開始。2004年より自ら開墾した畑は、分厚い石灰岩を削岩機で砕くという途方もない作業を行い、畑では一切の薬品類、化学肥料、堆肥さえも使用せず。周囲の自然環境を尊重した栽培を行う。醸造は白ブドウを開放式の大樽にて、約2~3週間のマセレーション。途中一切の温度管理・SO2の添加を行わない。それがたとえ醸造学的に「危険」と言われる状況であっても、自身の感性を優先した醸造を徹底している。土地由来の強いミネラルと可能性、それでいてどこか親しみやすい雰囲気、サレスのワイン造りを担う若き造り手。

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Il Farneto イル ファルネート Emilia Romagna  IGT Emilia

 

レッジョ エミリアの南にあるカステッララーノの町。当主のマルコ ベルトーニは2001年、町から離れた丘陵地に念願の土地を手に入れ、ゼロからのブドウ栽培を開始する。畑は標高250m、サッスオーロを含むこの当たりは強い粘土質を持ち、年間の降雨量が少なく非常に乾燥している、この辺りではほとんど見られなくなった、手作業によるブドウ栽培にこだわるマルコ。湿度の問題が起きない畑では、当然カビの影響がほとんどないため、ボルドー液を必要としない環境が整うことに驚く。樹に全く負荷をかけない、自然環境と樹の自己管理力を尊重する栽培を心がけている。醸造は、彼の理想ともいえる日常を感じるワイン、幼い頃に見てきたサッスオーロの情景を尊重したワイン造り。不必要な介入を避け、冬場の寒さを利用してオリ引きするなど、あくまでも地元の手法にこだわるマルコ。ワインはどれも果実をそのまま感じつつも、決して飲み飽きない気軽さを持っています。経験の少なさを補うのに十分な環境と素材の良さ。将来性を感じる造り手です。

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Vittorio Graziano ヴィットーリオ グラツィアーノ 

Emilia Romagna  IGT Emilia 

モデナの南、Collina(コッリーナ)と呼ばれる小高い丘が続く地域。カステルヴェートロにヴィットーリオのカンティーナはある。近代化・大型化が進むランブルスコの現状を憂い、本来のランブルスコ造りを追求。50年以上前の古樹を引き継ぎ、自然環境を優先した農法。樹のバランス感を尊重し、必要最低限の介入。あまりの収穫量の少なさに、周囲からは奇人扱いされてしまうほど。醸造についても当然のことながら酵母添加は行わず、温度管理やポンプなどを避け重力を用いるなど、近代的な設備を使用せず、瓶内2次醗酵(再醗酵)、そして最も驚かされるのが、その後オリと共に約24か月もの瓶内熟成を行う。「DOCの中で本当に旨いランブルスコは造れないよ。」と笑うヴィットーリオ。オリ抜きをせずに造られる彼のランブルスコ、美味しいを通り越して気持ち良ささえ感じる。想像を越えた味わい。

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Caparsa  カパルサ       Toscana   DOCG Chianti Classico

 

キァンティクラッシコの中でも標高が高く、他の地域とは違う特徴的な「山」の表情をもつラッダ。1981年に父から引き継ぎ、強烈な個性&存在感を持ったキァンティを造り続けているパオロ チャンフェローニ。CaparsaとCaparsino、二つの畑はガレストロ、アルベレーゼといった特徴的な地質に加え、石灰、砂、粘土など様々な地質がモザイク画のように散在。土地の持つ≪複雑さ≫、伝統に忠実な「時間をかけた醸造」により生まれる≪複雑さ≫、そしてパオロ自身の≪複雑さ≫。頭で考えると難解すぎる彼の栽培・醸造哲学。しかし、感じてしまえば恐ろしく単純で面白い彼の価値観。彼にしか生み出せない、素晴らしいキァンティクラッシコを体験させてくれる。

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Fattoria Montagliari モンタリアーリ  Toscana   DOCG Chianti Classico

 

クラッシコの地域の中でも非常に上品さ、バランス感のあるワインを生み出す土地パンツィアーノ イン キァンティ。当主のデヴィッドはキァンティの伝統を愛し、守ることを、自分に与えられた使命と考え、時代の変化に左右されないワイン造り、そして今ではほとんど造られない(正確に言うと、多くは昔とは全く違う造り方に変わってしまった)伝統的ヴィンサントを造り続けている。何一つ変えないこと、そこに生まれた時代的な変化は、すべてそのまま受け入れる。もはやオタクとしか思えないほどの彼のこだわりは、確実に一つの個性として尊重される。素晴らしい信念を持つ造り手。


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Podere Luisa  ポデーレ ルイーザ 

Toscana DOCG Chianti Colli Aretini 

アレッツォ近郊、モンテヴァルキ。クラッシコのエリアとは違い、より親しみやすさを覚えるキァンティ、「Colli Aretini」の地域。サウロ ブルザッリは1999年、父よりブドウ畑を引き継ぐ。これまでは「量り売り」のみであったワイン造りから、2008年よりボトル詰めを開始する。驚くことに畑では一度も農薬や化学肥料を使ったことはない、父の頃から変わらないブドウ作りを続ける。現在でも根本的な考えは変わらず、不耕起・無施肥の自然を尊重した栽培を心がけている。醸造において目指すのは、モンテヴァルキのキァンティをそのまま継承すること。時代錯誤と言われようとも、一切の迷いもない、そして香りのある彼のワイン、素晴らしい信念と誠実さを持った造り手。

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Fanetti  ファネッティ 

Toscana DOCG Vino Nobile di Montepulciano 

ルネッサンス期の古い街並みが残る、歴史ある街モンテプルチアーノ。この土地で古くよりワイン造りを行ってきたファネッティ家。1920年代、当主アダモによって、「Vino Nobile di Montepulciano」という名が付けられた。のちにノービレの始祖となった家族でありながら、まったくもって堅実に、当時のワイン造りを継承してきた造り手。大型のセメントタンク、30年以上使い続けるイタリア産の大樽、、、etc。最低でも4年間を樽の中で過ごすという伝統のワイン造りは、今では明らかにマイノリティとして扱われてしまうことも少なくない。味わい、雰囲気、ボトルに至るまですべてに感じる懐かしさと素晴らしさ。時間をかける意味、変わらないことの大切さを再認識させてくれる造り手。

 

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Le Coste レ コステ       Lazio Vitelbo    VdT

 

2004年、ジャンマルコ アントヌツィはラツィオ北部のボルセーナ湖半にてブドウ樹の栽培、ワイン醸造を開始。彼の考え方は非常にシンプル、かつ合理的。自分の造りたいワイン、そこに到達するために何が必要なのか?多くの素晴らしい造り手のもとで働き、知識・経験を、、、。祖父の持っていたグラードリのぶどう畑を起点にLe Costeの畑を、、、。フランコ ピエーデ(台木を使わずに自根にて)から薬品など一切を排除した栽培を、、、。知識や技術に傾倒しない、感性に任せた醸造(本人は認めませんが)を、、、。知識・経験・畑・栽培・醸造、そしてそこに「どんなものを造りたいか?」という彼の考える「到達点」。そしてそこに辿り着くために必要な手段。結果、いつも挑戦につながる、いわば全く妥協のない彼の信念。だからこそ毎回楽しませてくれる、常に想像の2~3歩先をゆく造り手。

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Colle San Massimo コッレ サン マッシモ   Abruzzo Giulianuova VdT

 

生まれ育ったジュリアノーヴァの町を離れて20年。アメリカで教職についてきたエンリーコ ガッリナーロ。生まれ育った土地の野菜やオイル、そしてワインの美味しさを、離れることで身に染みて感じたというエンリーコ。祖母より引き継いだ土地で、肥料や農薬に頼らない農業、ブドウ栽培を開始する。

「ワイン造りはあくまでも自分の趣味として!」そう言い切るエンリーコ。生活を意識してしまうと、どうしても利益や販売を考えてしまう。そうしたら、自分が本当に造りたいものができなくなってしまう、、、。小さすぎる畑は、樹一本一本すべて一人で作業できるだけの面積。極わずかでも「自分の好きな物を造る」という純粋な意志と、飾りっ気のない直球的な味わいを持ったワイン。あまりの規模の小ささに驚きつつも、素晴らしい考え、そしてクオリティを持った造り手。

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Bonavita  ボナヴィータ            Sicilia  DOC Faro 

 

2006年より、ジョバンニ スカルフォーネはメッシーナの内陸ファーロスーペリオーレにて栽培・醸造を開始。わずか1haあまりの畑には50年を超えるネレッロマスカレーゼ、ネレッロカプッチョ、そしてファーロの心臓ともいえる地品種ノチェッラ。祖父、曾祖父の頃より自家消費用のブドウを作り続けてきた経緯から、一度たりとも農薬や肥料を使ったことがない。強い太陽が生む果実の凝縮、それに引けを取らない豊かな酸は間違いなくファーロ特有の、いわばノチェッラの特徴を見せてくれる。

 醸造では極力手を加えない方法を取り、果実の持つ香り、味わいを最大限表現。あまりの生産量の少なさ(もう、心配になってしまうほどに)とは裏腹に、彼の追及力と醸造哲学には驚かされてばかり、、。穏やかさとは裏腹に、揺るぎない決意と信念を持つ造り手。


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